本日の購入図書
- 作者: 高屋奈月
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2007/03/19
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- 作者: 真島悦也
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/03/19
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キミキス 1―various heroines (ジェッツコミックス)
- 作者: エンターブレイン,東雲太郎
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2007/02/28
- メディア: コミック
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今更ながらフルバ完結〜〜〜!!
長かった透くんとソウマ家の物語も、これにて終了ですよ。
最終巻はまさに事後処理というか後始末のお話だったのですが、
透ママの「許さない」の意味が明らかにされるあたりなんか秀逸だなぁ。
そしてそこから話は進んで、ユキの告白も素敵でした。
恐らく、ソウマ家の誰よりも救われた透。誰よりも愛された少女。
誰よりも頑張り続けてきた彼女が誰よりも報われるこの結末は、まさにグランドフィナーレとよんでも過言ではないでしょう。
君は元気でいるだろうか
泣いたりしていないだろうか
笑ってくれているだろうか
君は―――今日も幸せだろうか*1
このユキの台詞は、物語の登場人物たちが思うものであり、何より読者である私が願う事でもあります。
物語の終わり、その後にも続く透くんの人生に願う読み手の思いを代弁してくれた素敵なシーンでした。
ただ、であればこそ、ラストの後日談は蛇足的だったかなぁと。
幸せな人生を、見せる必要はなかったのだと思いました。
多くの人に愛された一人の女性の物語が、そのまま続いていくラストであって欲しかったです。
というわけで、総評。
中盤から終盤にかけてちょっとグダグダした部分はあったものの、全体を通してみれば実に秀逸な物語だったのではないかと。
前述しましたが、誰よりも頑張った少女が誰よりも報われる物語。
彼女の人生にこれからも幸多からん事を――と願える結末でなかった事は残念ですが、それでも幸せであった事を明示してくれたのなら、それはそれで構わないでしょう。
愛を見失ってしまった登場人物たちが、それらを取り戻していく中で、読み手の中にも愛おしい気持ちが膨れ上がっていく、そんな素敵な作品でした♪
*1:―――の部分はページ跨ぎ。この方が文字だけ見た時に綺麗かなと