人類は衰退しました 感想

人類は衰退しました (ガガガ文庫)

ようやっと読み終わりました〜。
というわけで、感想！！

（特にネタバレがあるわけでもないけど一応）

正直な感想としては、かなり微妙。
そりゃ詰まんなかったわけじゃないですし、このトンデモビックリな世界を書けるのは凄いと思いますけど、じゃあ作品としてこれが面白かったのかと聞かれれば、微妙としか答えられません。
最初から最後まで何かしらのイベントがあるわけでもなく、ただノンビリまったりと過ぎるだけのお話。
エンタメである必要はありませんが、この作品には物語としての起伏が無いんだと感じました。
ぶっちゃけ、田中ロミオさんじゃなきゃ途中で切ってたくらいです（何
（こんなのよっぽどセンスがなきゃ読めたもんじゃない）
しかしやっぱり、田中ロミオさんの文章じゃなく、作品が読みたかった私としては、がっかりでした。

どうやら後書きを読む限りやっぱり本業はシナリオライターで、続編なり新作なりを書くと決まっているわけではないようですし……なんだかなぁ。
創刊時の目玉、客寄せパンダとして書いただけで、編集部も田中ロミオさん自身も本気じゃないって感じがしてちょっと嫌でした。
（というのも、例えばこの作品を果たして誰が、田中ロミオさんをまったく知らない人に紹介する上で挙げるかと言えば、そんな人は絶対に居ないだろうと確信できるから）
あくまでこの作品は、ファンが楽しむためだけの作品、という感じでした。

もちろん、私は氏のファンで、ラノベ業界に参戦してくれたその事実だけで十分なくらい喜んでいるのですけどね。
これからも、ぜひぜひ、本業の合間でも良いしラノベでなくても良いから書いて欲しいものです。