映画を観てきたよ〜♪

【ワーナー公式】映画(ブルーレイ,DVD & 4K UHD/デジタル配信)|300 <スリーハンドレッド>


CMを見て期待していたのですが、それを裏切らない映像でした。
戦闘シーンはとにかくド迫力!
マッチョな男達が槍と盾を構えてぶつかり合い、殺し合う。
戦争なんだから当たり前なんですけど、物凄く簡単に人が死んでいくので、他の映画以上に緊張感があります。
スローモーションで演出される一瞬の攻防を絶妙なカメラワークで見せてくれました。


また、戦闘以外の面でも、日本のアニメや漫画に通じる過剰な演出が多かったですね。
巨大な玉座&階段つき御輿に乗ってキンキラキンの装飾を纏い、ビキニパンツ一丁で股間モッコリさせながら腕組みしている敵国の王様が現れたときは、「悪だ! 悪がいる!!」と本気で噴出しそうになりましたし(笑
他にもゾウがやたら大きかったり、サイがやっぱり大きかったり、明らかにトロルだと思われる巨人が出てきたり、忍者もどきが出てきたり。
完全にファンタジー映画でした。
そういうのが好きな私としては面白おかしく見ていられましたが、ガチな戦争物を期待すると痛い目を見ることはまちがいありません。


っていうか、脚本が酷いんですよね〜。


(以下ネタバレ)
一応、侵略を企むペルシアに対して、自分達の愛すべき土地を守るために戦うってお話なのですが、ペルシア軍の悪逆さをちゃんと描いていない上に、ちゃんと降伏勧告に来た使者を問答無用で殺し、戦争が始まってからも和平を撥ね付け(使者の腕を切り落とす)、滅茶苦茶好条件の(ほとんど戦略的勝利)最終勧告もあっさり無視し、で結局は全滅……。
何と言うか、融通の効かん野蛮人としか思えない……(汗
さらにそもそも300人という圧倒的少数で立ち向かう原因を作ったペルシアに買収された政治家については、増援を送る代償にと主人公の妻が我が身を投げ出したのに裏切られ、議会でその不貞の事実を暴露され、それにキレた妻が殺害。そしたら買収の証拠である金貨がボロボロと……って、これは酷い(汗
あとついでに、突進だけで三百人蹴散らせそうな巨大なゾウが血に足を滑らせて崖から墜落したのも酷い(笑


というわけで、シナリオを楽しむのではなく、あくまで映像を見て楽しむだけの作品でした。
個人的には変な脚色をいれず、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%AB%E3%82%BF
ここにあるように大半の兵を逃がした後、決死の覚悟で足止めする300人の兵士のお話にした方が面白かったと思うんだけどな〜?
ま、映像が期待通りだったってだけで良しとしましょう。


あ、ちなみにこの映画……割りとグロいので、その辺は要注意です。