二つの魔法少女

掲示板でちょろっと書いたのですが、リリカルなのはStrikerS』の敵キャラ(ナンバーズ)について。
このキャラ達が良く出来てるな〜と思うのは、これまでのシリーズで登場していないタイプの敵だからでしょう。
なのはの敵はこれまで、ガチンコの力勝負専門ばかりでした。
一期のフェイト、ジュエルシードで暴走した動植物、プレシアの自動機械。
二期のヴォルケンズにリィンも闇の書も全員がガチ勝負のみ。
瞬間的な駆け引きはあるものの、基本的になのはの十八番でもある真正面から全力で叩き潰す*1というキャラばかりでした。
某少年誌で言えば、ドラゴンボールとか幽遊白書とか、ワンピースとかそんな感じ。
そしてだからこそ、放送開始前からパワーバランスのインフレを恐れたわけで。


けど、ナンバーズはそれを上手く回避してくれたと思います。
ガチンコの性能では勝負にならない魔王なのは様と愉快な仲間達(笑)に、物質透過やら高速(瞬間)移動などの特殊能力で対抗してくれたわけなので。
単純な能力差が戦況を決定しうるものではない、JOJOとかハンターハンター(一部のみだけど)的な戦闘に切り替えてくれたと思います。
上に書いたとおり、なのは達はこれまでそういう、ある意味で「いやらしい」敵とぶつかっていませんから*2、魔王様の絶対性を維持したまま、勝ち辛い敵としてちゃんと活躍してくれるのではないでしょうか。


また、そうなると新人メンバーの重要性も上がります。
ナンバーズが何人居るのかはまだ不明ですが、なのはとフェイトとハヤテ、そしてシグナム、ヴィータ、ザフィーラの六人*3では、現時点でルーテシアやらアギトやらを含めると既にこれまでのような一対一を確保できなくなっちゃいますから。
新人メンバーがどれだけ活躍できるかが戦況を決定するという舞台がきっちり作られたのではないかと。


更に、死亡フラグ前回の中将さんとかも出てきましたし、二期までの「個人のお話」から「組織のお話」に一気に広げた意味も、今後明確になるでしょう。
リリカルなのはシリーズでなければたぶん切っていただろう前半戦を終えて、今後は期待出来る作品だと思います♪

*1:思えば本当に魔法少女らしくない発想だ(笑

*2:二期から10年間、一度もその手の敵と遭遇していない可能性は低いと思うけど

*3:シャマルは除外。リィンⅡはハヤテとユニゾンを前提