で、本題

一つ目の魔法少女リリカルなのはだとして、二つ目は何なのか。
それは、これです。


電脳コイル
http://www.tokuma.co.jp/coil/


時は202X年、電子的な情報を視覚化できる「電脳メガネ」が現在の携帯電話のように普及した近未来。
二人の転校生、ヤサコとイサコを中心に、電脳空間で起こる不可解な事件に触れていくというお話です。
電脳空間と言えば真っ先に「攻殻機動隊」が出てきちゃいますが、まぁ基本的には似たような感じ。
攻殻機動隊」における電脳空間が現実空間と重なっているのが特徴でしょうか。
この作品では「電脳メガネ」を掛ける事によって、電子情報がよりダイレクトに、目の前に居て触れられるもののように感じられるのです。
この辺り、攻殻における電脳よりずっと危険な気がするのですが、まぁ対策はちゃんと採られているのでしょう(苦笑


で、なんでこれが魔法少女なのかと言うと……。
ここで「高度に発達した科学は(略」とかベタ過ぎる言葉は使いたくないのですが、実際に見てみると、凄く魔法的に描かれているのですよ。
街の管理プログラム(ウィルス対策ソフト)やら個人間でのハッキングやら、電脳戦の描写は科学的というよりも魔法的。魔方陣じみたものまで登場しますし、メガタグと呼ばれるお札(の形に圧縮されたプログラム?)も使いますし。
特に四話でのイサコとフミエとダイチの三つ巴勝負では、完全に魔法の領域に足を踏み入れていました。
その他にも魔法的な、別の言い方をすればご都合主義的なアイテムやら設定やらが山のように登場します。
そういう意味で、攻殻機動隊というより、むしろドラえもんに近いのではないかとさえ思うほど。


子供向けのキャラ絵とジブリっぽい感情表現。
怪しげな謎を残しつつも基本は良い意味で幼稚なコメディ。*1
設定自体は割りとハードな部分があるのに、それを重々しく感じさせない脚本の柔らかさ。
そして、電脳戦の熱さ。
かなり展開がノンビリなアニメなので、なかなか知名度は上がらない作品ではありますが、案外名作と呼ばれるに足る作品になるのではないかと期待できます。


二つの魔法少女アニメ。
共に今後が楽しみです。

*1:ヤサコの妹の口癖は「ウンチ」(笑