困った話

兄から数百万単位の無利子の借金を頼まれる。
家を建てるためだそうな。
二十代半ばの弟に高額の金を望む兄の常識のなさを軽く嘆きつつ、兄夫婦と姪っ子のため真剣に考える私。
下手なローンに手を出すほどアホではないと思うが、こっちが出したほうが安全だろうから。
しかし、今時持ち家を望むなんて微妙にバブリーな発想だのう。
名の通った大企業の社員とはいえ、正直この御時勢にとは思う。
今時三十前で持ち家ってほとんどいないだろうに。
ちゃんと書面で残すとか二十年くらいで返すとか言ってるけど、どこまで分かって言ってるのやら。
手書きの借用書とか持ってきたら心停止しちゃいそうだ。
というか、平気で二十年返済とか考えられる人間の思考が不思議で仕方がない。
二十年後がどうなってるか各分野の専門家にだって想像するのは困難だってのに、どれだけ楽観的ならそんな長期的な借金を望めるのやら。
まぁ楽観的ってのは、正しい消費者の姿なのかもしれないけどね。
少なくとも悲観的な消費者よりはずっとマシか、社会的には。
家族の立場からすればそれくらいの方がむしろ安心できるわけなんだけど。
何にしても昔からいまいちお金に関してはルーズな兄だ。
私に比べて圧倒的に優秀な人間なんだがなぁ……。


とまぁ、幾らか出すのはもう決意しているんですけど、どうやって用意しようか迷っている私なのです。
持ち株売れば大丈夫っぽいんだけど……株ってそんな簡単に売れるのかしら?
保管してくれてる証券会社の人に聞いてみないと、その辺りさっぱり分からん(汗