バトコン

フラ感などもやっておきましょう。
今回は18を。


No.7 走れ、アカボシ
アカボシ? アカホシ? どっちだっけ?
と、大阪に住んでる私としては小声でしか尋ねられません。
何せ石を投げれば阪神ファンに当たる土地です。優勝しそうになると、そこらの居酒屋が全部無許可でロゴマークを使用し、無許可で応援フェアとかやっちゃうのです。
それくらい、大阪は恐ろしいところなのですよ。
……なんて、自分の住んでいる土地について、誤解を招きまくる話はさておき。
ごめんなさい、野球興味ありません。
ごめんなさい、村上龍も知りません。
という私は多少警戒しつつ読み始めたのですが、何だかんだで結局、よくあるタイプのお話でしたね(苦笑
文章的にも構成的にも凄く安定していて、書きなれてるな〜って感じました。
で、とりあえず、アキのお話は良かったと思います。
彼女の戦いは、変に奇を衒わなかった分だけ、グッとくる重さがあって、「頑張れ!」と応援したくなるものでした。秋原くんが最後に歌ったのは、私と同じ思いがあったからなのかもしれません。日々戦い続ける自分達を、鼓舞する歌だったのだと思いたいです。
だから、そういう意味で、構成は悪くないんですよ。
けど……肝心の秋原くんが駄目でした。なまじアキの物語が重いだけに、秋原くんの軽さというか薄っぺらさは、ぶっちゃけ、キツイです。
「歌うよ。俺にはそれしか出来ない」とか……お前は何様ですか?って気持ち悪さがありました。



No.18 十軒長屋の仏舎利の話

バトルこんぺだからって、まさかここまで乱闘させるとは思いませんでしたよ(笑
いいなぁ。この作品、結構好きです。
ただ書きなぐっただけではないしっかりと推敲された文章は、若干のウザったさこそありますが、だからこその雰囲気があって良い感じです。
結局、物語自体は空しいというか、凄く馬鹿馬鹿しく感じられるものですが、たぶん今回のこんぺの中で、一番『人間』のお話だったと思います。皆が皆、何かしらに鬱屈した感情を抱いていて、それがほんのちょっとしたきっかけで爆発してしまうと、熱に浮かされたみたいに、もう止まらなくなっちゃうのですよ。主義主張を持ち出して殴り合うわけではなく、ストレス発散なのですよ。
そして、それを収めたのが無垢な赤ん坊の死で、更に後日、遺骨(遺灰)をお守りにするという……この流れは本当に秀逸だなぁと。
とてもとても、上手い作品でした♪